8.18.2013

47_なぜ世界の半分が飢えるのか_02

7章「アグリビジネス-この素敵な商売」
とにかく多国籍企業にとっては、飼育した牛が三本足であろうと、口蹄疫であろうと、不都合なことは起きないようになっている。

8章「食糧援助-新しい武器」
1964年にマクバガン上院議員は「アメリカがスポンサーになった日本の学校給食でアメリカのミルクやパンを好きになった子どもたちが、後日、日本をアメリカ農産物の最大の買い手にした」と述べている。
1966年の報告もマクバガンと同じ見方を示している。「この食料援助は世界中で四千万人以上の小学生の食事を改善し .. アメリカ農産物の大きな市場を築き上げた .. 過去20年間、増え続けた農産物輸出によって、アメリカの農民も実業家も着実な利益を得てきた」

9章「世界銀行ーどんな『開発』を目指すのか」
ダムか完成してから水が実際に農民のところに届くまで、10年以上かかったケースが多すぎた。大きな灌漑計画は、農業改革のために必要な資源を横取りしてしまう場合がままある。

10章「”彼ら”に何ができるか」
ここで私がいう”彼ら”とは、おおまかにいって、権力ノのある地位にある人々全般のことを指す。いいかえれば、現状を打破することができると思われている人たちのことで、「なぜ”彼ら”は公害、インフレなどなに何か手を打たないのか」という非難のなかに出てくる”彼ら”である。

1976年初版(!)。

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